title-history

これまで龍上海は幾多もの困難を乗り越えてきました。昭和33年に開店し、今日も龍上海が存在しうるのは、家族の強い絆とお客様からのご愛顧があったからに他なりません。そんな龍上海の歴史の一部をご紹介いたします。

「赤湯辛味噌ラーメン」の生みの親

「美味しいラーメンを食べてもらいたい!」という強い信念のもと、一途にラーメンを作り続けた根っからの職人。家族の絆が生み出されたのは、初代の愛情深い人柄のおかげでもあります。今日に至るまで愛され続けているラーメンの魂は、我々にしっかりと受け継がれ、その味は今でも多くのお客様から愛されております。

「ラーメンは俺の人生みたいなもの。」

開店当時11歳の父春美は「毎日ラーメンが食べられる!」と喜びましたが、初代は決して作ってくれませんでした。「食べたかったら自分で作れ!」。それが返事でした。その一言がきっかけで父はラーメンを作りはじめました。それが父の「ラーメン道」の第一歩だったのです。 初代は父のラーメンを食べ、怒るでも教えるでもなく、ただ自分の感じた事だけを伝えたそうです。父はそんな初代に美味しいと言ってもらえるラーメンを作りたくて、来る日も来る日も作り続けました。 そんなある日、夕食で余ったスープに味噌を入れて食べていた時、味噌汁にラーメンを入れることを思いついたのです。それが後の「辛味噌ラーメン」を生み出すきっかけとなりました。高校卒業後に、初代より店を譲り受けて以来、「町の食堂では終わりたくない!」と、ずっと精進し続けた父。今日の「龍上海」があるは、父の大変な努力があったからに他なりません。

先代から受け継いだ「人の道」と「ラーメン道」

父より店を任されてから数年経ちましたが、先代から学ぶものはまだまだ多く、歳を重ねる度にラーメン作りの奥深さを実感しています。
「一生かかっても初代を追い越すことは出来ない。」
父が先日こんなことを言っていました。尊敬する父にここまで言わしめる「ラーメン道」とは、如何に険しいものか?改めて身の引き締まる思いで、父の言葉をかみしめました。これからも「一杯のどんぶり」に真心を込めて、「龍上海」を愛してくださるお客様に、心からご満足いただけるラーメンを作り続けたいと思っております。今後ともご愛顧の程、宜しくお願い致します。