開店当時11歳の父春美は「毎日ラーメンが食べられる!」と喜びましたが、初代は決して作ってくれませんでした。「食べたかったら自分で作れ!」。それが返事でした。その一言がきっかけで父はラーメンを作りはじめました。それが父の「ラーメン道」の第一歩だったのです。 初代は父のラーメンを食べ、怒るでも教えるでもなく、ただ自分の感じた事だけを伝えたそうです。父はそんな初代に美味しいと言ってもらえるラーメンを作りたくて、来る日も来る日も作り続けました。 そんなある日、夕食で余ったスープに味噌を入れて食べていた時、味噌汁にラーメンを入れることを思いついたのです。それが後の「辛味噌ラーメン」を生み出すきっかけとなりました。高校卒業後に、初代より店を譲り受けて以来、「町の食堂では終わりたくない!」と、ずっと精進し続けた父。今日の「龍上海」があるは、父の大変な努力があったからに他なりません。